コンポポ山物語 第4章 上陸(※ここをクリックで音声で聴くことができます)

その夜は新月・・・・あたりは真っ暗です。
ポコポ達一行は、ヒダリミミと呼ばれる入江から、コンコン島に上陸しました。
その、入江には秘密の抜け穴があり、そこから砦に入ることができるとのことで、
党首の妹コンコの導きで、砦へと向かって行きました。

コンコン島は何事もないように静まりかえり、波の砕け散る音のみが聞こえてきます。

「あと少しです。」
コンコはこう言い、ここで少し待つように言いました。


「お兄様!」
「おお、コンコ!。どうしたのじゃ!。無事だったのか!」

「あの 嵐で てっきりもうお前は死んでしまったのかと思っていた。」

コンコは、遭難したいきさつや、タヌキ族に助けられたことなどを手短に話しました。

「それで、タヌキ族の頭領ポコポ様が私たちを助けるためにいらっしゃいました。」

「なんと!タヌキ族が我らを助けるために出向いてきたと!」

「はい。今 砦の少し手前で待っていていただいています。」

「大群が我らの島に来るのか?」

「いいえ、違います。ポコポ様はそうすればタヌキ族の侵略だと間違われ、
みんながパニックになることを恐れ、最強の数名の方たちと来られました。」
「まずはお会いして、話してください。」

「あい 判った。連れてくるが良い。」



「ポコポ様。兄がお会いするとのことです。
どうぞ 皆様お揃いで・・・・・」


!!!

世紀の一瞬です。
再びタヌキ族とキツネ族が出会いました。
今までは敵・味方の関係でしたが、今度は連合です。


砦の入口で党首のココンが待っていました。

「おお、よくぞ お出でくださった。私はキツネ族党首のココンといいます。
妹のコンコを助けていただき、ありがとうございました。
それに加え、私どもの手助けをしていただけるとか・・・
感謝に耐えません。」

ココンはそう言い、ポコポらを迎え入れました。

「私はタヌキ族頭領のポコポといいます。こちらは風水師のポン吉、
それに、防衛隊長を務めるココポです。あと残るは 我らの防衛隊から
優れたものを3名連れてきました。」

「人間どもが上陸してきたとのこと・・・・大変な目にお会いになりましたね。
作戦を練ってきましたので、これから打ち合わせをしましょう!」


こうして、タヌキ族とキツネ族との連合軍が誕生しました。


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