次の日の朝、<雲>がポン助を呼びにきました。
「さあ、私の背中に乗りなさい。」
ポン助は<雲>の背中にヒョイと乗りました。
<雲>は<風>いいました。「さあ たのむよ風さん。」
<風>は<お日様>にいいました。「さあ たのむよお日様。」
<お日様>はねむそうにしながらも「ほいほいわかったよ。」とこたえました。
朝のあかるいひざしがポンポコ島の山々にさしはじめました。
今朝はまたかくべつにいい天気です。
ポン助を乗せた<雲>はす〜っとポコポン山を離れました。

ポコポン山の上を2度ほどぐるりとまわり、ポン助をのせた<雲>はコポンポ山へと向かいはじめました。
「お〜い そっちじゃないよ。おいらはポンポコ山へ行きたいんだ。」ポン助はあわてて言いました。
だってその方向は恐ろしいふたつ山への 方向だったからです。
「心配ないよ。ちゃんとポンポコ山にいってあげるよ。」<雲>はいいました。

コポポン山の上を通り、ポン助をのせた<雲>はポンポコ山へと向かいはじめたのでポン助はホっとしました。

どのくらい進んだ時でしょう。
<雲>の下の方でなにやら騒がしい音がします。
ポン助は気になって <雲>の間からのぞきました。
そこはどうやら人間の住む世界のようです。笛や太鼓の音も聞こえます。
ドンドン、ピーヒャララ 笛や太鼓の音が大きくなりました。ポン助は思わず体をのりだしました。と!

ぴゅ〜〜。
ポン助のからだは<雲>からまっさかさまに地上へと落ちていきました。




つづく