ポンポコ島物語
その 6 出会いそして その3

「統領、大変です!南の方角からなにやら怪しげな雲がやってきます!」
「む!よし皆を集めよ!女・子どもは1つ場所に固まるのじゃ!」
「注意を怠るな!」「お前達は 洞穴の入り口を、お前たちは向こうがわじゃ!」
適確に次々と統領は指示を出していきました。
このときにはまだ誰もキツネ族が襲ってくるとは思ってもいませんでした。


やがてその黒い雲はポコンポ山を覆い尽くしました。 そして!
その黒雲の中から キツネ族の戦士たちが降りてきて、アッとおもう間もなく
統領たちを取り囲みました。
「お前たち、ここから黙って出て行け!今日からはこの山は俺たちが取り仕切る。」
「何だと! ここはもともとわれらのすみか、どうしてお前たちにわたさなくてはならん!」
「そんな 強がりを言ってると、皆殺しだぞ!」
「そんなことは 絶対にさせん!」
「まだ そんなことを言うのか。おい!やろうども こいつら全員やっつけろ!」

とうとう戦いが始まってしまいました。
統領はじめタヌキ族は勇敢に戦いましたが、何分準備不足の上、人数もいません。
じわじわと 攻め込まれていきました。
「このままではだめじゃ!たのむ ポコとコポを連れ出してくれ!」
「おやじさま!」
「せいいっぱいくい止めるから、その間に 頼んだぞ!」
統領は勇敢にもたった一人でキツネ族を相手に戦いました。
「3年後じゃ!このことは3年たったら話してやってくれ!」
統領はこういい残し、戦いの場を離す為 敵の大将めがけて走りこんでいきました。

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