ポンポコ島物語
その 6 出会いそして

このポンポコ島物語も その1・その2・その3・・・と進んできました。
いよいよ 物語の佳境に入っていきます。

余談ですが、タヌキの子どもが一度に生まれる数は平均3〜5匹だそうです。
オス1:メス0.36の割合でオスの方が多く生まれるとのことです。
8日目くらいで目があき、20日ごろからは歯もはえてきます。1週間がすぎると
だんだん足腰がしっかりしてきて、よちよち歩くようになります。
おかあさんは、赤ちゃんをくわえて運びますが、その時おしりや胴を咥えるので、
あちこち 頭をぶつけてしまいますがぜ〜んぜん気にしません。

タヌキのお父さんは理想的な父親像といえるでしょう。
まず、赤ちゃんが生まれるとすぐにかけつけ、一緒になめてあげます。
産後3日くらい外に出られない母親に、一生懸命ご飯をはこびます。
家族が中にいる時は巣の外で見張りをし、物音がすればすぐ家族の所へ
かけつけます。お母さんが食事に出ている時はおなじ格好で子どもを抱いて
あげます。離乳食を始めた子どもたちにえさを運んであげます。おかあさんは
産後の体力回復に精一杯なのです。
あかちゃんがうんこをしそうになると、お尻をなめてあげ、出たうんこは食べてしまいます。
(お食事中の方は読まないで下さい。)
幼児期をむかえた子どもたちの相手はお父さんなのです。
生まれて1ケ月もすると、体毛も変化し、そして3ケ月もすると親と同じくらいの体格になり、
9〜11ケ月で親タヌキとなります。
すこしばかり余談が長くなりました。

お話はいったん今から3年ほど前にさかのぼります。
そうです ポコやコポが生まれた時までもどります。

では はじまりはじまり


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