コポンポ山物語 最終章 (ここをクリックで音声で聴くことができます)


「ポコポ殿。本当にありがとう。おかげでコンコン島にも平和が戻った。」
「ポコポ様。本当にありがとうございました。私も、この島に戻れて 本当に嬉しかったです。」

「いえいえ、コンコ様の執念がこの島を救ったのです。
もし、あの時 ぽんぽこ島にたどり着いていなかったら、はっきり言って 私どもの島にも
人間が襲いかかってきたかもしれません。」



ポン吉がぼそっと言いました。
「なんで 今まで いがみ合っていたのだろう?」

ココポもあわせて 言いました。
「以前は確かに タヌキ族とキツネ族はいがみ合い 数多くの戦いをしてきた。
でも、 あの伝説のポコ様以降、こうしたいざこざは なくなっていた・・・・」



「そうだね。 確かにそうだ。」
「今は こうして 連合軍までつくることもできるようになってきた。」
「ココン殿。どうですか 今までは それぞれの島だけで暮らしてきましたが、
この機会に ぽんぽこ島とコンコン島の行き来を自由にして、 大いに交流を図りませんか?」


「ポコポ殿。 それは大変良いことじゃ。これからは 二つの島は自由に行き交うことができるように
しようではないか。」
「ワッハッハ 今日はとても良い気分じゃ。 さあさ どんどん召し上がってくだされ。」

ぽんぽこ島の頭領ポコポと、コンコン島党首ココンは 平和交流協定を結び、
以降は二つの島の行き来を自由としました。

こんごは”キツネとタヌキの化かし合い大会”やら いろいろな企画が出てきそうです。


-------
桟橋にはたくさんのキツネたちが見送りにでています。
ポコポ一行は こうして コンコン島をあとにしました。

場所 変わって・・・・・

ポコポ一行を送り出した ぽんぽこ島の面々は、頭領がいつ帰ってくるのかを
首を長くして 待っていました。

見張りが、 頭領たちの船を確認しました。

「おお〜い。頭領が帰ってきたぞ〜い。」
伝令が 島中に聞こえるほどの大きな声でしらせました。

桟橋には多くの仲間がぞくぞくと集まってきます。
頭領の船が見えるやいなや。


「頭領!おめでとう。」「おめでとう! 頭領!」
「頭領 万歳 万歳 万歳。お父さん 万歳!」

頭領 「えっ?・・・・・・・・。」


おしまい


ここをクリックで ぽんぽこ島に戻ります