冬も終わり、春の足音が聞こえてきました。
長い眠りからさめたコポたちは、すみかから一斉に飛び出しました。
新しい時代の幕開けです。コポは3歳となり、弟や妹たちは1歳になりました。

コポは弟や妹達にタヌキの世界のしきたりや、付き合い方などを教え込みました。
そうこうして一人前のタヌキとなっていくのです。

コポはあのお母さんが死んだ日、コポポン山で出会ったおじいさんの言ったことが、
少し気にかかっていました。
{あのおじいさんは おいらにどうしようと言うんだろう?}{「一緒に来い。」といってたけど、
どういうことなんだろうな?}


そんなある日の事でした。一人いえイッピキの若々しいタヌキがコポを尋ねてきました。
そしてコポにこう言いました。
「おやじさまとおふくろさまを助けに行こう!」と・・・・・・・

続く