道案内の村人と話しながら進んでいくと、周りの様子が変わってきました。
「ポコポコ このコンポポ山にこんなところがあるって知っていた?」
「いいや、知らないなあ。」
「おいらは昔 おおじいさんから聞いた気がするな。」
「ポンポン どのような話しだい?」
「はるか昔に まだ狐族と仲たがいをしていた頃、今では伝説の勇者と呼ばれているポコという方が 狸族・狐族双方の間に入り平穏な世界を作ったって。」
「その話なら、親父様から聞いたことがあるよ。」
「なんでも、その当時に有事の際に役立つだろうと、密かにこのような抜け道を
作ったって聞いた。」
「正に今回にも役立ったわけだ。」
「ポコポコ様。まもなく別の通路になります。」
「ここからは少し様子が違います。もうつららは落ちてこないでしょう。でも
足を滑らせると、深い谷間に落ちてしまいますから気をつけてください。」